rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第7章 rain of fondnessⅢ
「―――・・・・・」
「は、ぁ・・・、・・・!?え・・・む、んん!」
「ん・・・・」
両膝をつき、涙目になって呆然となる。
履いたままだった靴はヒールの踵が少し擦れ、今更そこに少し痛みが走った。
「?!・・・ナッシュ・・」
絶頂を迎えたナッシュが吐いたもの・・・それを、汚れた唇を拭おうと、震えた手をゆるりと伸ばす。
そんな名無しの腕を、彼は容赦なく掴み阻んだ。
自らに引き寄せられれば名無しは起き上がることを余儀なくされて、その身は再び、ナッシュの腕の中に閉じ込められた。
「!・・っ・・・・うそ・・どうし・・、いま出し、ッ・・・あ・・」
ナッシュは自分が座っていた体勢から、ベンチに背を預ける様にしてそこに寝そべった。
そして同じように名無しを巻き込むと、腕を引き彼女を優位に馬乗らせた。
直後、躊躇なく重ねた唇は、自らの白濁が触れることも何ら厭わずに・・・。
予期していなかった体勢も、突然のキスも浴びながら、名無しはそこで、自身の下半身に触れたものに目を見開かざるを得なかった。
いったん勢いは消えただろう・・・そう思ってやまなかったナッシュの陽物が、一度出したことを連想させないよう、猛々しく勃起していたのだから。
「ッ・・、ナッシュ・・・・待っ」
「待てるかよ」
「!ッ・・・ひ、・・ぃあ・・」
「二週間だ・・・おまえをずっと、オレは・・・」
「――・・・っ」