rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第45章 undress yourself.
「名無し……?ン……ッ」
「ちゅ――ッ……汚れてもいいから…平気だから……。だから私も、…もう一回……このまま突いて…」
「、……気のせいか?さっきよりいやらし……いや、おまえは元々か――」
手を宛がっていたナッシュの服から、今度は彼の顔になめらかな指を添える。
背筋をぐっと伸ばして頭を近付けると、名無しは自分からナッシュにキスをした。
「ナッシュ……」
「服は……?マジでいいのかよ……犯すぜ?」
「………――ッ」
「!――……ハッ…、上等だな……」
名無しの臀部や腿に大きな手が重なると、ナッシュはさらに生地を裂き、彼女の生肌を卑猥な指遣いでなぞった。
愚かしい低音が響いた瞬間、ナッシュは舌を絡ませ合いながら#名無し#を見つめていたけれど、その表情に不安の二文字が過ぎった様子は全く感じられなかった。
むしろ、キスの激しさも相まって「もっと」と言われているようにさえ感じたのだから、素直に吹っ切れたのだなと思うしかなかった。
試しに囁いた言葉にさえ、恥じらいまじりに同じように返してくる……。
その瞬間、ナッシュは名無しと、名無しのベッドに再び悲鳴を上げさせた。
undress yourself
20190608UP.