rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第41章 tryst in a...
「ん…ッむ……」
「ッ……ハッ…おい、…五分そこらで抜くつもりか?」
「、……」
「オレが出しゃあおまえは満足するのか?違うよな……、?」
名無しがしようとしていたことそのものは、ナッシュにとってすぐに把握できるものではあった。
目の前でしゃがみ込まれれば、咥える態勢を準備していたことなど、何ら想像も難しくない。
やけに求められている……想いが全面的に押し出されている。
そんな気がしたことが、やめさせようとしていたナッシュの手の動きを、自然と阻んでいた。
「ン……ッ、は、ぁ……ちがうよ…ナッシュ…」
名無しはナッシュのものに口付けたのち、ただちに開口してそれを含んだ。
ねっとりと舌を馴染ませ、面を竿と触れ合わせる。
前後にも左右にも、巧みに舌そのものを動かした。
口淫はたちまちナッシュを感じさせて、半ばばかりだった勃起はフルの状態を築かされる。
時々靴の踵が、カーペットの床を打ち鳴らして曇った音を響かせると、好いと思ってくれているのだなと名無しを安心させ、吸引により力が入った。
「!……名無し、んっ……」
「っ……、行っちゃやだ…。ナッシュ……、――したい…」
「――…ッ……、…ハッ……」