rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第39章 I'm full.
「きもちいい?ナッシュ」
「っ……、ああ…いちいち聞くな……」
「ふふ……、ンー…」
「く、…ッ……おまえ…いつ来た…」
「ん。…だから……今だってば。…ナッシュ…ほんとに一晩鍵開けたままだったの?」
「ああ……問題ねえよ…まあ、連れが入って来たら、おまえと鉢合わせてたかもな…、っん…」
「もう~…。……」
「フッ。……それよりもっと咥え…、おい?!」
ゆっくりではあったけれど意識をはっきりとさせていたナッシュは、まだ寝声でありながらも、段々と饒舌さを取り戻していた。
額に手を翳したままだったのは髪を掻き上げる所作をとるためと、あとはまだ眩しさが残っていたからだろう。
少し身体をずらして上肢を起こそうとしてみせるも、首の筋肉に頼って頭を上げていただけに留めたのは、多分面倒になったから。
それに、膨張しきった象徴に、嬉しそうに顔を寄せていた名無しを見つめるには、頭を起こすだけで事足りていた。