rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第38章 white day
『――ハン・・・わざわざどーも?』
『・・・?!』
『?・・・なんだ』
『・・・っ・・受け取らないと思ってた、から・・・それにくわえて、お礼まで・・』
『てめぇ・・・犯すぞ』
『うう・・・っ』
ナッシュはそのとき、もちろん目を見開き驚いていた。
けれどそれよりなにより、名無しの気持ちがとてつもなく嬉しかった。
ひた隠すのもまた彼ならではだ・・・皮肉と脅しを込めて黙って押し倒せば、あとはベッドでいつものように、いつも以上にまぐわうだけ。
そしてお返しなど期待するなよとしつこいまでに念を押され、月日の経った今はひと月後、同じ日付。
彼の寝室ですやすやと眠っていた名無しに、ナッシュはシャワー上がり、無言と一考ののち覆い被さった。
――。
――――。