rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第37章 his affection to lover
「や・・・」
「此処でおまえに咥えさせてえが・・別にベッドでも出来る。今はただ、もう挿れてえ・・」
「ッ・・・だめ・・、また・・・!あ・・」
「ほら・・・しがみつけよもっと・・・来い」
嵩が減って浮力を得られなくても、ナッシュの腕力で名無しを抱き起こすのは簡単なことだ。
滑らないように大きな手で上半身を抱え、今も悶える彼女を捕らえる。
慣れた手つきで名無しの身体を自分に向き合わせたナッシュは、跨る以外の所作を取らすまいと、その潤んだ瞳をまっすぐ見つめた。
名無しは恥ずかしさに視線を逸らしたかったけれど、逸らすことで綺麗なナッシュの目を見られなくなることを惜しくも感じていた。
そんなことを思って見惚れていれば、その数秒のあいだに、彼が既に示していた欲望のかたまりに貫かれるのも当然だろう。
下半身に一気に押し寄せる圧迫感は、数本の指などよりも確かな存在を顕示している。
ナッシュのそれは、あまりにも簡単に名無しの陰部へと沈んでいた。