rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第37章 his affection to lover
「!・・・ナッシュ・・、ふ・・ぁン・・・っ――」
ナッシュの指は巧みに曲線を描き、名無しの充血した陰核と、濡れて開いた襞を的確に捉える。
彼女が分泌させていた体液は、予想をなかなかに超えるほど滴っていた。
耳元で囁かれ、舐められるたび、名無しは身を震わせる。
加えて腰を捩じらせて、その反応は蜜を新たに零す行いとも大いに連動していた。
人工的な潤滑、残っていた湯には体液も混じり、名無しの臀部周辺の湯はやけに白っぽさを含んでいる。
ナッシュはローションを見せた当初に比べて、彼女の持つ抵抗心が薄らいでいたことも見落とさなかった。
「や・・・ぃ、・・!や・・あ・・・ッ」
反論する声だけは相変わらず、よく陥っていたパターンだ。
ただし、当然嬌声と一緒に。
ナッシュが大人びた低い声音で少し、名無しの今一番欲しいであろうものを口にすれば、彼女が一瞬で掌を反すことも分かりきっていた。
「ふぁ・・・ぁ・・、いく――ア・・・ッ!」
少し横を向けばキスをされ、舌が絡み合う心地よさに再び鳥肌が立つ。
首筋を舐め回されれば、きゅっと吸い付かれたと同時に、名無しの膣も自ずと締まる。
ナッシュは名無しの陰部に指を挿れ、内側の性感帯を容赦なく刺激した。
十分濡れていようと、そこへ更にローションも足す。
そうやって、絶頂を渇望する焦燥心を煽って楽しんだ。
湯が跳ねる音に重なる、卑猥にちゅくちゅくと響く水音。
飽きたらず乗算されたのは、名無しが達した際によく漏らす、甲高い声から地を這うようなそれに変貌する、実にいやらしい音色だった。