rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第30章 rain of fondnessⅩ-5
「!・・・ン・・っ」
「ん・・・、く・・」
繋がりが解けた瞬間に宙に伸びた、二人の体液がなまなましい。
名無しの腿にもゆっくりと、膣から垂れたナッシュの白濁が滑り落ちていた。
「・・・ん・・」
名無しは少しぶりに槽の床に両足をつけると、瞬息の間物思い、すぐさま今度は跪いた。
自らの両膝をつき、伸ばした腕はナッシュの下半身へ。
達して間もない、いまだ勃起していたままだった彼の陽物を口含んだのはそのときのことだ。
暑さと熱で息を急き、身体と喉が渇いていてもそこで名無しが求めたのは、もう一本残していたボトルの中の炭酸水ではなかった。
射精の影響と自身の甘露にまみれ、とろとろとした感触に覆われた陽物を躊躇なく咥える・・・。
「おまえ・・・」
それは口淫というよりは、事後の肉にしゃぶりつき、白い体液を搾り取る形容を用いれば、表現は容易だろう。
唇を窄め、名無しは喉の奥までナッシュを咥え込み、彼のものを綺麗に仕立て直していた。
その思いもよらなかった名無しの行いに、ナッシュはそこで初めてよろめき、自らの身体は背を壁にもたれさせた。
そして同時に、彼女の清掃する仕草には喜悦を含む微笑を浮かべていた。