rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第28章 rain of fondnessⅩ-3
「・・・フッ・・」
「――!!や・・・、やだ・・嫌・・・ナッシュ・・ッ」
「はは・・・、嫌だと・・・?」
「っ・・・いやに・・決ま・・・っ!!ひ・・おねがい・・・やだ・・、や・・・」
「嫌そうには見えねえよ・・・それに、そんなに言うなら飲み込んでんじゃねえよ」
本来、自らの下半身に体重のかかる筈の体位も、湯船の中では意味をなさない。
もちろん締まりは十分だった。
けれどナッシュは欲深く、名無しのことを更に強く望んでいた。
ピストンらしい、その動きによる快感を後回しにしてでも伸ばした手。
名無しがナッシュに対し、全力で悲鳴を漏らしながら否定の意を示したのは、彼が自分の尻を撫で鷲掴んだ、その直後の行為がすべて原因だった。
「ッ・・・あ・・、だめ・・・ナッシュ・・抜い・・・ほんとに・・」
「・・・ん・・」
黒い表情が浮かび、嬉しそうに上下の唇を歪ませてナッシュは笑む。
繋がっていた陰部は名無しの、更にその後ろへ。
彼は指を一本、ゆっくりと添えながら、それを奥へ奥へと捩じ込んだ。