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神威の巫女【刀剣乱舞】R18

第5章 立てば芍薬 加州清光


早朝、加州はひゅうがの部屋を訪れた。
以前自分を顕現した翌日、彼女が部屋で倒れていたのを目の当たりにしていた加州は、ひゅうがを心配して様子を見に来たのだ。

「主、起きてる?」

障子越しに声を掛けるが返答はなく、物音一つ聞こえない。

「主、いないの?開けるよ?」

心配になり加州が障子を開けると、そこにはひゅうがの姿はなかった。

「主……?」

こんな朝早くから、どこに行ったのだろうか。
ひゅうがはいつも早起きだが、大抵は自室にいる。
朝餉を作りに行くにはまだ早過ぎるため、加州は不思議に思う。

「…………」

少し待てば戻って来るだろうか。
加州は部屋で待つか悩んだが、心のどこかがざわつく。

今すぐひゅうがのもとに行かなくてはならない。
そんな気がしたのだ。
加州は踵を返し、ひゅうがを探しに部屋から出て行った。

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