第1章 ∞ black eight
( 横side )
「なんや、寝てたんか」
話し声がせぇへん思ったら
安心した顔で寝とる
( Prrr... Prrr... )
誰や?
「はいはい」
「あ、裕ちん?」
「おん」
「今から食事行かへん?」
「え、今から?」
「おん もしかしてダメだった?」
「丸ちゃん?」
起きてたんか?
「あれ? もしかして春香ちゃんいます?」
「おん、横におるで」
「裕ちん、春香ちゃんも
一緒に食事どうです?」
「ちょっと待ってや。
春香、丸からやねんけど
一緒に食事行かへんかやって」
「え、行きたい …いい?」
そんな顔で見られたら
断れないやんか
「ええで」
「あ、中目黒のお店でもええ?
予約しとくからそこ来てな?」
「おん、分かった」
「ほな また後で」