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秘密の同居人

第1章 雨の降る夜




「あー、もー、サイアク……」


店のドアを開けると、土砂降りの雨。
今朝はあんなに晴れてたのに……とため息を漏らせば、クスクスと背後から笑い声。


「ナツ、また傘忘れたのかよ?」
「うっせ! 天気予報なんて見ねえし、あんだけ朝晴れてたら雨が降るなんて思わねぇだろ? 普通……」
「今年は雨多いからなー。ちゃんと確認した方がいいぞ? んじゃ、おっ先ー♪」


俺の脇を抜け、大きめの傘を嫌味のようにさして外へ出て行った陽介。



あいつの言う通り、明日からはちゃんと天気予報を確認しよう。




俺は、意を決して土砂降りの雨の中に飛び出した。



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