第2章 しゃぼん玉
「ゲホッ!! ッオエッ……ッッ、ォェ……」
ハルは全て出し終えるとゆっくりと離れていった。
俺は鼻をつく生臭い香りと、ソレを呑み込んでしまったと言う事実から吐き気を催したがなにも出てはこない。
「夏希、偉いね……なにも言わなくても、零さず呑めたね♪」
「……俺の、意志じゃねぇ……」
なにがそんなに楽しいのか、ハルは満面の笑みでこちらを見ている、俺はそれを睨み返した。
「いい子の夏希には、ちゃんとご褒美あげないとね?」
「……は?」
ハルの顔が再び近付いてくる。
俺は咄嗟に顔を守るが、ハルの目的はそこでは無かった。
「キスの方が、良かった……?」
「なっ!? やめっ……ろっ……」
下の方から声がしたかと思えば、ハルは何のためらいもなく俺のを咥えこんだ。