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秘密の同居人

第1章 雨の降る夜




「強くない?」
「丁度いい……」


ハルはゴシゴシと俺の背中を擦っている。
他人に身体を洗って貰うなんて、子どもの時以来だななんて考えて居ると、ハルの腕が前に伸びてきた。


「全部洗ってあげる」
「いや、いいって!」
「ほら、こっち向いて?」
「背中だけって言っただろ??」
「忘れた」


また忘れたって……コイツ、わざとなのか?



「夏希の身体、キレイにしてあげるからね?」
「もういいってば」
「じゃぁこっち向くのが嫌なら立って?」
「は?」
「後ろから洗うから、それなら良いでしょ?」
「うーん……」




結果、俺はいいように丸め込まれその場に立ち上がった。


ハルは再びボディーソープを継ぎ足し、側腹部から前面に向かって手を動かす。


「ちょっ、くすぐったい」
「我慢して……」


腰、脇、腕……段々と上に上がっていく。


「んっ……」


胸部の突起に触れた時、ふいに息が漏れた。


「夏希、気持ちぃの?」
「はっ?!??? んなわけねぇだろ!!」
「そっ……」



女ならまだしも、男の俺がソコを弄られて気持ちよくなるわけない。
その時は、まだそう思っていた。


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