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ネットで仲良くしていた腐男子は幼なじみでした。

第9章 波風


湊と距離を置いて一週間。



湊はどうやら先輩と出かけなくなったらしい。



やはりあの話の前に決着をつけたんだと思う。




[湊らしい。]




私はそう思いながら一人でご飯を食べる。




友達がいないわけではないが、別のクラスだし一人だ。



湊は今頃女の子にちやほやされてるのかな。



そう思いながらふいに隣を見た。




するとそこには黙々と弁当を食べる湊がいた。




多分湊なら黙ってれば女の子はよって来る。だけど周りに今いないってことは




[あいつなりの誠意]



確かにここで女の子といれば説得力はない。




湊は目だって発言をするような奴じゃない。



どちらかというと勝手に話を進められて流されていくタイプだ。





けれど一人でいるってことは



[自分の意思で断った]



っということになる。




正直な話、最近は湊が何を考えているのかわからなかった。



けれど大事にされてるんだなーとすこし思ってしまう。



それとともに自分が彼を信用できていないことに罪悪感を感じた。





よくよく考えれば隣の席なのだから距離を置こうと思っても限度がある。




そして一人でいることが増えた分、寂しさは増す。




なんで距離置こうとか言ったんだろう。




そんな後悔さえもが自分の心を締め付けた。




それとともに、自分が一ヶ月で正しい決断ができるのかわからなくなった。




こうゆうときに思う、私たちは思っているより互いに友達がいないのかもしれないと。





これがあと三週間も続くと思うと気が遠くなる気がした。





お昼を食べ終えると私は不意に携帯を取り出す。




無意識にDWを開く。



好きなゲームシリーズの告知が出ていた。




[気晴らしに、このゲーム予約しに行こうかな。]



私はそう思いながら携帯を閉じた。
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