第8章 環境変化
「七華!どこだ!」
扉が開いた時そう湊の声が聞こえる。私は少し陰になっていたところにいたからか湊のいる場所からはぎりぎり見えなかったようだ。
私はその場から立ち上がる。
すると湊は「心配した。こんなことになると思わなかった。ちゃんと周り見てなくてごめん。」といって私にかけより抱きしめた。
その時、涙が頬を伝うのがわかった。
本当は強がってただけで怖かったんだ。
本当は湊に助けを求めたかったんだ。
私は私の気持ちに嘘をついたんだ。
そのあと、散々湊の胸で泣いた。
その間ずっと、湊の頭を撫でてくれた。
少し落ち着いてからだろうか、私たちは学校を出で家に帰ることにした。
私たちが校門を出たとき、校門の前でさっき私を閉じ込めた彼女が立っていた。
私が軽くお辞儀をして通り過ぎようとすると湊は立ち止まった。
湊は不機嫌そうで、何かを彼女にいっていた。
少しすると少し先にいた私の元へと走って来る。
「ごめん、待たせたな。いこう。」
そういって私の手を引いて歩く湊。
「何て言ったの?」
私が疑問を投げかけても湊は話してくれることはなかった。
なので質問をかえる。
「どうやって私を見つけてくれたの?」
すると湊は少し嫌そうな顔をしながらも重い口を開けた。
「家帰ったら家の電気点いてなかったし不思議に思ってたら雛が学校じゃないかって。後は片っ端から探しただけだ。」
湊はその話をしだしたとき、わたしの手を握る手がだんだん強くなったいた。
それにしてもあの子はなんで私を閉じ込めたのだろう。
私の持つ疑問は大きくなっていった。