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ネットで仲良くしていた腐男子は幼なじみでした。

第8章 環境変化


湊Side

雛が部屋を出て行ったあと、俺はまさかと思いながらも七華に電話をかけた。




けれど圏外になっていて電話は繋がらなかった。





おかしい。



そう思った俺は雛がいっていたとおり、学校にいるのではないかと思い家を飛び出した。




それまでの時間はすごく、自分には長く感じた。




もし、あいつに何かあったら。




それしか考えられなかった。




学校に着くと、まだ自主練で練習等をしている運動部のやつがちらほらいて、俺はそれに紛れて学校に入った。




といってもどこにいるのかはわからない。



片っ端から探すしかない。




とりあいず教室に見に行こう。


 
そう思い、俺は教室の方へと足を向ける。




ぽつりぽつりと教室に照明がついたままになっているなか、うちのクラスにも照明がついたままになっていた。




俺が教室に入るとそこには一人だけクラスの女の子がいた。




七華の机の上には七華の鞄が置きっぱなしになっている。



俺は一様、彼女に「あのさ、七華どこにいるか知らない?」ときいた。




すると彼女は俺とは目を合わせず、目が泳いでいる。




「どうしたの?」



俺がそう問い掛けると突然その子は話しはじめる。




「.....あの、江城さん体育館下の地下倉庫にいます。ごめんなさい!」



そういって泣きはじめる。




いつもの俺なら泣いてる女を一人にはしない。



けど七華のことなら別だ。




俺は「お前がやったのか。鍵はかかってるのか。」と柄にもなく彼女を問い詰めてしまう。




「あの、脅されて。やらないとまたいじめられると思って....ごめんなさい!」


彼女は泣きながら俺に謝罪する。




けれど謝罪する相手を間違えている。



「俺はそんなことは聞いていない。鍵はかかってるのかって聞いてるんだ。」



俺が彼女にそうゆうと怯えながら俺に一つの鍵を渡した。




その鍵にはタグが付いていて[地下倉庫]とかかれていた。
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