第8章 環境変化
なんやかんや閉じ込められてから1時間半が経過する。
時刻は夜の7時半。
もうそろそろ自主練で残っていた生徒達も帰る時間だ。
もうここまで来ると朝まで出れそうにない。
はー、やっちゃったなー。
今度からは背後に注意しよう。
そう考えていると
[グゥ]
お腹から腹の減ったと合図がなった。
これ以上起きていても不快な時間が続くだけだ。
朝になれば私が帰ってこないことを心配して両親や、湊が探してくれるだろう。
そう思い私は倉庫の中から不要そうなダンボールを探した。
空いているスペースにそれを敷き詰め、また別のダンボールを被り、まぁ寝れなくはないよねくらいの状態を作った。
携帯は使えないし、こうゆうときにいつもならうざいななんて思っている課題等を済ませられればなと思うけど、鞄は教室。
ポケットに入っているのは昼ご飯にたべたパンの空袋とティッシュ。
それと地下だから全く機能しない携帯だ。
もうここまで来るとやることがないオンパレード。
そのうち誰かが気づくから大丈夫!
そう、自分に言い聞かせ私はダンボールの上に寝転がった。
背中が痛くなりそうなくらい固い。
座っていた方がマシなんじゃないかと思うレベルだ。
けれど一晩過ごすはめになりそうなのだからもうやるしかない。
そう思いながらも余りの固さに、もう一度さっき座っていた場所に座った。
「はぁ、そんなところに一晩とか辛い」
思わず独り言が出てしまうレベルだった。
夜は少し肌寒い。
ブレザーを着ていてよかった。
私がそう思っていたときだった。
ガタッガタガタガタ
建て付けの悪い扉を開ける音がした。
私は「あの!閉じ込められてます!開けてください!」とここに入ってから初めて大きな声を出す。
すると次の瞬間、扉が開いた。