第8章 環境変化
私たちはいつも湊とお昼を食べている空き教室へと来た。
どうしたんだろう。
こんなところに呼び出して。
私が疑問に思っていると
「この前は本当にごめん。」
雛斗くんは突然頭を下げ、謝罪した。
「別にいいよ、気にしないで。結果的に私が振り回しちゃっただけだから。こっちこそゴメンね。」
私は冷静にそうゆう。
この件に関しては入れ違いから起こったようなものだ。
誰一人として罪はないと思う。
私は自分の考えとして許しただけだ。
それにいがみ合いはよくない。私が言うのもなんだけど。
「あとさ、こっちの方が心配だから呼んだんだけど。」
?
他に何かあるのかな。
私が不思議そうに思っていると
「七華ちゃん、最近何か変わったことない?」
といいはじめた雛斗くん。
「そこまで変わったことはないよ。どうしたの?」
私がそういうと雛斗くんはすごく心配そうな顔をした。
「こんなこと本当は言いたくないけどこのままだとめんどくさいことになるよ。」
そう雛斗くんにいわれたとき何となく何のことか察した。
[嫌がらせのことか。]
「もしかして嫌がらせされてること知ってるの?」
私はそう聞くとこくりと雛斗くんは頷く。
雛斗くんは後輩にあたる。
それなのに知っているということはそうとう、嫌な噂が広まっているとしか思えない。
「私は大丈夫、だよ。前から湊と仲良くしていたことは事実だし、嫌がらせだってあった。もう少し軽度だったけど。ところで誰から聞いたの?」
そういうと雛斗くんは
「この前、クラスの女子が話してるの聞こえた。湊に彼女ができたことがうざったらしいってね。」
雛斗くんは窓を開けて外を見ながら言う。
そのあと雛斗くんは言った。
「俺がフラれたんだからさ、七華ちゃんたちがハッピーエンドじゃないと俺がフラれた意味ないでしょ?」