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ネットで仲良くしていた腐男子は幼なじみでした。

第8章 環境変化


翌日、朝を迎える。


私はあくびをしながらベランダに出た。



向かいのベランダには湊がいた。




湊が迎えに来ると言うことが固定になってから朝起きて湊と話すことが日課になっている。




大体は乙女ゲーの話とか、BLの新刊の話とか。



そんな感じの話だ。





私はこの時間を密かな楽しみにしている。






「そういえば今日なんだけどさ、俺今日は早引きするから。間違えて帰り、校門で待つなよ?」



湊が私にそういった。




「何かあったの?」



何かあったのなら心配だ。



私は心の中で心配していると、眼科に行くというだけのことだった。




最近、視力が落ちたらしく、カラコンを入れたりしたいため検査に行くらしい。



終わってからだとギリギリ間に合わないので早引きという形になるとのことだった。




最近湊は服装に特に気を使うようになった。




もともとそんな変な格好をしていたわけではないが、前よりかっこよくなったなと思う。




私もオシャレした方がいいのかなーなんて思うもののどうしたらいいかわからないなと思い何もしていない。



多分一般的な格好をしていると思う。




なんでなんだろう。不思議だ。



私も服の一つや二つ、自分で買いに行った方がいいのだろうか。



私の場合はいつも予算を母がくれ、適当に着れそうな無難なものを探している感じだ。



それどころか家族に服もうそろそろ買ったら?等と言われるまで買おうと思ったこともなかった。




彼氏に釣られてというのもあれだがいい機会かもしれない。



私はそうぼーっと思いながら出かける支度を始めた。
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