第8章 環境変化
私たちはあのあと一切あの話題には触れず、家に着いた。
湊と別れて家にはいる。
母にはご飯は食べて来ると連絡していたため、玄関先で軽くただいまとだけいってそのまま部屋に戻った。
今日買ってもらったアクキーや、缶バ。
そして、ご飯について来る特典のコースター等を机に並べる。
湊と協力したため、欲しい柄や、CPは揃った。
本来、こんなデートほぼありえないけど私たちにはそれがあってる。
それにすごく互いに楽しめてお互いの意見を尊重できるんだって改めて思った。
やがて私はこの前湊に設定をお願いしたゲームの続編をするためPCを開く。
あのゲームは個人的にすごくツボで楽しかった。
なので、中古で安いものを見つけネットで購入し、それが昨日とどいたのだ。
昨日は時間がなくできなかったが今日は少し時間があったのでやることにした。
このゲームの世界観はとっても幻想的で、現実逃避にも最適なゲームだった。
色別で国があってそんな世界を旅する内容。
そこで主人公はいろんな男の子達と出会い、恋に落ちる。
こんな旅できたらいいなーと思いながらプレイする。
楽しそうで楽しそうで。
また湊達と旅行したいなと思う。
気まずくてもうあの三人で出かけたりすることはないのかもしれないけど、あとから考えれば楽しかったし、苦い思いもしたけどいい思い出だったって思えたから。
あのことが泣ければすごく楽しい思い出だったのにと思ったことも何度もあった。
けれどあれがなければ今の私たちはいない。
そう、また思ってしまえば再び自分たちを否定することになる。
だから私はそう思うのをやめた。
けれどあのことがあってから私は雛斗くんと一切話していない。
お仕事が忙しくなってきたらしく、学校にも来ていないので会う機会が全くといっていいほどない。
一方的に湊から伝言をもらったきり。
もう少しゆっくり話したかったししっかり謝りたかったな。