第8章 環境変化
最近悩んでいることがある。
小さな嫌がらせだ。
といってもすごい嫌がらせではない。
ペアを組めといわれたときに一人あぶれたり、その程度だ。
あとはー、朝行くと机が少しズレていることがあったり。
そしてそれを湊はすごく気にしているように見える。
確かに気になるが私としてはそこまでの気にならなかった。
原因は何となく、察しがついている。
そんなにばれるように振る舞っていたわけではないが、湊と付き合ってるのがばれたのだろう。
他に理由がない。
確かに湊には女の子の取り巻きがいた。
美形で、優等生なのだからモテても仕方がない。
そして、前々から私は湊と仲良くしていたのもありあまりいい風には思われていなかったことも何となくわかる。
乙女ゲーではあるある事項に過ぎない。
内心、「あー、漫画みたいなやつキター」って思った。
私たちの学校では、夏休み前に夏休み前の勉強合宿と言うものがある。
今は湊がいるからフォローしてもらえているものの、その勉強合宿になれば同性同士の部屋割になって来る。
その時に万が一、その嫌がらせ等をしてきている奴と部屋が一緒になればめんどくさいことになる。
それまでにどうにかしないとなー。と思いながらもなにも行動できない。
ゆういつ、一人だけ私がオタクなこともしっていて嫌がらせなどもフォローしてくれる仲のいい親友がいるがその子が一緒になるなんてピンポイントなこともなかなかない。
放課後そんなことを考えながら自分の教室の机に突っ伏していると肩をコンコンと誰かが叩いた。
「少し付き合え。」
少し嬉しそうな湊だった。
私は「あ、うん。」といって湊に着いていくことにした。