第7章 変わった目線
幸せで楽しい時間は過ぎ、時刻は午前3時を指していた。
あのあと私達はPCゲームに没頭していた。
先ほどとは違う、RPGだ。
それはネットからソフトを落とすタイプのもの。
私がPCを持参して来たこともあり、家が僅差の隣のため近いこともありネットがつながっているので、二人でしていた。
発端は私がとあるアイテムが落ちないと言ったことだった。
そして、それを落とす為に湊が付き合ってくれたのだ。
無事アイテムは落ちたのだが、時刻はそんな時間になっていてびっくりする。
私は慌てて帰る用意を始めた。
ガサガサとPC類をトートバッグに詰め、立った。
すると湊も立って「玄関まで送る」と言う。
私たちはバタバタと玄関までいく。
そして、靴を履き、玄関を出た。
湊は私に何かあると嫌だからと玄関を出てきてくれた。
「またあとでね。」
私がそういって去ろうとすると私の手首をぐいっと掴み、
「これからは朝俺が向かいにいく。から、家で待ってろ。」
といった。
突然どうしたのだろう。
私は「いいよ、それに今日は私が設定わかんないって言ったのが原因だし、今日は私がむかいに行くよ。」と言う。
こんな時間になってしまうきっかけを作ったのは私だ。
むかいに行くのは当然のこと。
そう思っていた。
「プリンセスにむかいに来てもらう男はいない。だから俺がむかいに行く。」
湊はそういった。
そうゆうことか。
私は自分の中で自分なりに納得した。
「わかったよ、じゃあ待ってるね。」
私がそういうと手首を掴んでいた手は緩められ、私は前を向いて歩きはじめた。
後ろを向いているものの、ヒラヒラと手を振って。