第7章 変わった目線
湊Side
放課後、俺は緊張しながらも七華をデートに誘った。
前の日の夜俺は七華をデートに誘うべくネットでありとあらゆる女の子の好きそうな場所を調べた。
けれど、どこに連れていけばいいかわからず俺は以前にどうしてもとせがまれてデートした子や、兄貴と七華が付き合ってた頃、気を紛らわすかのように付き合っていたこ達はどんなところを好んでいたかを考えた。
けれど、なんやかんや七華に気を取られていたのか全然思い出せず、やっとの思いで思い出したのはゲーセンで撮ったプリクラくらいだった。
どうしよう
それしかわからなかった。
いざ、行動に移そうとすると七華のことになると迷いが出るときがある。
俺は散々悩んだ挙げ句、たまたまネットで見つけたアイスクリーム屋さんに誘うことにした。
そこならショッピングビルも近くにあるし、デートらしいデートができるのではと考えたからだ。
けど実際いってみればあの状態。
多分俺らは俺ららしくした方がいいのかなと思い、ここに来た。
案の定、さっきより楽しそうだ。
けれど、何かモヤモヤする。
このモヤモヤはいったいなんだろうか。
俺はそれをごまかすかのように欲しかったグッズを買い物カゴにいれはじめた。
これから俺達はうまくやっていけるのだろうか。
これで七華は楽しんでいるのか。
ただ、この場に来たことを楽しんでいるのか、俺といることを楽しんでいるのか、わからなかった。
こうなる前は七華の考えていることは大方わかった。
けど、年々それはわからなくなっていく。
それはなんでだろう。
七華に興味がなくなったのかとも思ってしまうが、それは違うと断言できる。
多分、七華のことを考えすぎているからだ。