第5章 三角関係から始まる関係の崩壊。
翌日、私は早朝の5時に部屋を出た。
始発はもうすでに出ている時間だったし、彼らと鉢合わせしないよう早い時間にチェックアウトを済ませようと考えたからだ。
私はスーツケースをガラガラと引きながら駅へ向かって昨日乗ってきた通りの電車にのって帰った。
早朝の電車には誰もいなくて、私一人だった。
これより少し遅れていたら通勤ラッシュ等にあっていただろうか。それとも休日だからあっていなかったのだろうか。
私はガタゴトと電車に揺られて自分の家の最寄り駅へ着く。
私はいつも通りの道をたどって家へと着いた。
鍵を使って扉を開ける。
「ただいま。」
そういって家に入るとお母さんが「おかえり。早かったわね。」といって出迎えてくれる。
お母さんはいつも私に何か変化があると気づく。
そしてこうゆうとき、私が放っておいて欲しいのをわかっているお母さんは私には他には何も言わなかった。
私は無言でスーツケースをもって自室に戻った。
そのまま寝ようかとも思ったが数時間前に起きたばかりで寝れそうにもなかった。
なので、いろいろ買って溜め込んでいた乙女ゲーの消化に入ることにした。
もくもくと攻略する。
それは現実逃避ができる私にとって1番のストレス発散だった。
もくもくとゲームをしていれば気付けばもう夕方になっている。
ゲームをしている間は彼らを忘れることが、いや昨日のよるあったことが忘れられる気がした。
それからも没頭してゲームを続けた。
気がつけばもう夜中になっていて、部屋から不意に出るとそこには
[相談したいことがあればいつでもいってね。]
とかいたメモがおぼんに貼られていてそこには晩御飯がおいてあった。
母はいつでもお見通しなのだろう。
私の頬には涙がほろりと流れた。
私はご飯を食べると、パソコンを不意に開いた。
いつのまにか、DWを起動していてkanaさんに連絡しようとしていた。
けれどkanaさんは湊な訳で、こんなタイミングで連絡なんてとれない。
はぁ、関係破壊したな。私のせいで。
そう思いながら私はベッドへ飛び込んだ。