第4章 突然表れた風来坊は同士
私たちはご飯を食べ終え、弁当箱等を片付ける。
次の授業はノートをとらなきゃいけないのにどうするんだろう、湊。
しかも、その授業は隣の席の人とペアをくみ、出された課題に対してアイデアを出し合うような内容まで含まれていた。
最終的にはそのアイデアをまとめ、先生に各ペア提出するといったものだった。
私がペアを組む相手は隣の席が湊のため質全的に湊と組むことになる。
おそらく一部の女子からは良くは思われないだろう。
けれどそれもしょうがない。意を決して、私たちは教室へと戻った。
やがて、授業は始まり、湊と机を向かい合わせにし、課題へと取り組む。
もちろん、書き物はすべて私だ。
プリントを二枚書くことになる。
私たちは黙々と課題を進める。
気心知れているからかわからないが、あっという間に課題とアイデアはまとめられすぐに終わってしまった。
優等生の湊の力もあると思う。
周りは全然終わってなかったため、私たちは先生にばれないようにすこし雑談を始めた。
「七華、今日放課後空いてるか?」
すこし話が落ち着いたあと、湊がふと口を開いた。
「うん。空いてるよ。どうしたの。」
「ちょっと帰りよりたいところあってな。付き合ってくれ」という。
私は少し[付き合ってくれ]という言葉に少し反応したが、私が思っているような意味ではない。
私は軽く「いいよ。」とかえした。
やがて授業は終わったものの、周りの女の子からの目線が痛かった。
私はこうゆうとき思う。
湊は人付き合いとかは苦手なものの、友達がいないわけではない。
なのに何故、あえて性別も違うような私と遊んだり昼を共にしたりするのだろうか。
趣味が一緒だから等という理由なら私たちが始めてオフ会した日より前、今みたいな付き合いをしていないはずだ。
事実、あのことがあってから変わったことなんて一緒にアニメの話することが増えただけなきがする。
あとは何一つ、変わっていない。
日々、疑問は増えつづける。