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ネットで仲良くしていた腐男子は幼なじみでした。

第4章 突然表れた風来坊は同士


昼休み、また私たちはいつも通り空き教室へいく。


いつも通りの昼食だ。



いろんな話にいつもなら花を咲かせる。



だが今日はいつもと違った。





「なんでここに雛がいるんだよ。」



湊が少しイラつきを見せながらつぶやく。



そう、雛斗くんが転入してきたのはうちの学校だった。


学年は違うものの、かなりのイラつきを見せる湊。


もともと、湊は雛斗くんのお調子者な性格が気に入らないらしく、遊んでいるときもちょこちょこ衝突していた。




そして、いつも何かしらの悪戯を湊にしてしまう、雛斗くん。



早速、今日もやらかした。




今日は湊の制服のポケットに虫のおもちゃを仕込んだらしく、突然ポケットからその虫のおもちゃが出てきたことに驚いた湊は階段を踏み外してしまった。




大きな怪我等は特には無かったものの、利き手の右手を捻ってしまい、書いたりすることがまともにできない。ましてや、箸などを使ってご飯を食べることなどもってのほかだった。




「雛、こうゆう悪質な悪戯はやめろっていってるだろ。」



ひたすら怒りつづける湊。




だが、昔から変わらないのか雛斗くんは小学校の時と変わらず、反省なども特にせず、へらへらとしている。




その横で変わらないなーとか思いながらその光景をお茶を飲みながら眺めていた。




すると湊が「あー、右手使えねぇし、箸しかねぇし。まともに飯食えない。」といいはじめる。




そもそも、雛斗くんが悪戯に引っ掛かったのはつい、三限目の直後だった。




朝からしかけてあったにも関わらずそれまで、湊はポケットに手を入れることはたまたまなかった。



そのため気づくのが遅くなったのだ。



そして四限目は学活の為特に書くことも無かった。


すこし書き物はあったものの、それはすべて近くにいた女の子が書いてくれていた。




近くにはもちろん、私もいたが私が手を出すとすこし睨まれたことがあったため、周りが見ているところでは一切、湊の世話などはしない。




けれどここに限っては別に周りに人は雛斗くんしかいない。


食べさせてあげてもいいのかな。


そう思う自分がいた。
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