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ネットで仲良くしていた腐男子は幼なじみでした。

第3章 嫌われる恐怖


あれから私は今だに夜な夜な一人で泣いている。




もちろん誰にも知らない。




多分こんなところ逢人や湊が見たら



「一人で溜め込むな」とか言うんだろうな。





そう思いながらも、やはり何年立っても罪悪感は消えない。




おそらく一生癒えない傷だと思う。






けれどそれはしょうがない。





私があの時、きっぱり断っていればこんなことにはなってなかったのだから。





私には一生、幸せになる資格なんてない。





私なんかが幸せになったらいけない。





こう自分に言い聞かせることによって、自分の罪悪感がすこし消えるような気がしてた。




けれどこの罪悪感がすこし消えるような感覚にさえも、罪悪感持つようになっていった。



私が楽になってどうするんだろう。




その気持ちが消えなかった。




やがて日は沈んでいき、空は少し赤くなっていた。私たちは自宅の前につく。




そして二人で軽く手を降って別れ、家の中へと入っていった。




するといつもいるはずの母の姿がない。どこかに買い物にいったのかな?等と思っていると電話がなった。



そこには湊の名前があった。



「もしもし。」


そういって電話に出ると

「お前今日何時に来る?」と湊はいう。


何のことだろう。



そう思いながらいると「まさか携帯見てないのか?」と湊はいう。


「私は何の話?」


というと


後からガヤガヤと何か聞こえる。




すると突然湊の声ではなくなった。


「もしもし、七華ちゃん?」



聞いたこともない声。

けれどどことなく、聞いたことのある声。



私は「あのー、失礼ですがどなたですか?」というと


「えー、俺のこと忘れちゃったの?俺だよ、湊のいとこの雛斗!」



そうだ、思い出した。




彼は湊と逢人のいとこの雛斗くん。


昔は近所に住んでて良く遊んでいた。それも小学校、低学年だったけど。


すると雛斗くんは「今日、七華ちゃんのお母さんは急に親戚のお葬式行かなきゃいけなくなったんだって。だから一緒にご飯!食べよ?」という。



にしても何故彼が湊の家にいるの?
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