第1章 オフ会、しません?
日は上がり朝。
いつも通りベランダに行くと隣の家に住んでいる幼なじみ、湊が私に手をふる。
私たちの部屋はベランダが上から見て私は横、湊は縦に付いていて向かい合わせではないがL字型のようになっている。そして割と至近距離のため梯等があればお互いのベランダに行き来できるくらいだ。
ま、そんなことはしたくないが。
これは私たちの日課のようなものだ。
白野 湊は私の幼なじみで幼稚園の時から現在高校までずっと一緒。
腐れ縁というのだろう。
嫌いなわけではないが態度が無駄にでかい。
いわゆる俺様というか。
その割にはすこし自分の考えに自信がない。
でも悪いやつではない。
それになんやかんやで毎朝学校に一緒に行ってくれる。
「おはよ。今日何時に家出る?」
私たちは毎朝起きるとベランダで打ち合わせのようなものをする。
何時にどちらが家に向かいに行くかだ。
大抵じゃんけんで決まるが正直家が近いのでそんなに変わらない。
「いつも通りじゃんけんでいいよな?」
「えぇ。望むところ。」
「「じゃんけん、ぽん!」」
「やったぁぁ!」
今日は私の勝ち。
なので向かいに来てもらえるため時計を気にしなくていい。
私たちは毎朝こんな低レベルなやり取りを繰り返している。
こいつも学校ではモテるのにまさかこんな子供っぽいとは思われてないだろうな、そう思いながら私は
「それじゃ、あとで。」
そういって部屋に戻る。
そして私はいつも通り着替えをして
今週はkanaさんとオフ会!がんばろ!
そう思いながらリビング向かった。