第3章 嫌われる恐怖
「は?お前のこと嫌いになるとか、お前はふざけてるのか?」
私はさらに自分の耳を疑った。
「だってひどいこといっちゃったし。」私はそういう。
すると「そもそもは俺の、軽い気持ちでの行動が原因だ。俺がお前の嫌がることをした、だからお前は俺のことを避けた。そうゆうことじゃないのか?」と湊が言う。
私はそれを慌てて「違うよ。そうゆうのじゃない!湊の事、嫌いになったりしないよ」と否定する。
湊は私に少し迷いながらもこういった。
「じゃあ、もし俺がお前のこと好きって言ったらどう思う?」
私はその言葉に固まってしまう。
なんでこんな意地悪なこと言うんだろう。
意味がわからなかった。
しばらく私は何も言えず突っ立っていた。
すると湊は「悪い、困った質問したよな。今の質問は撤回する。この前あったこともなかったことにしてくれ。」そういう。
私は慌てて「ねぇ、私からも質問いい?答えたくなかったら答えなくていい。」そういう。
「なんだよ。」彼は無愛想にいった。
「湊は好きな人はいる?」
私にはこの言葉が今の精一杯だった。
すると歯を見せて笑いながら湊は「いるよ。
」といった。
それから「眠いから保健室行く。」といい、湊は再び空き教室から出て行ってしまった。
好きな人がいるなら何故私にこんなことするのだろう。
いるならその子にそうすればいいんじゃないのだろうか。
何故私にわざわざそんなことをするの?
どんな反応するか試してるの?
自分が聞いた質問に答えてもらっただけなのにただただひたすら疑問が増えるだけだった。
そんな自分がすごく嫌になった。