第3章 入部試合

あれから日向くんと影山くんの攻撃がはじまる…
はずだったんだけど、なかなか上手くいかない。


日「うぅ…全然タイミングわかんねえよ…」


影「お前、反応速いんだから、もっとこうバッ！っと来いよ、グワッ！っと！」


日「“バッ！”なのか“グワッ！”なのか、どっちだ？！！！」


龍「重要なのそこじゃねえよ！！！」


『ぷくくく…』


やりとりに笑ってしまうわたし。


澤「……」


澤村先輩の視線を感じて、パッと潔子先輩の後ろに隠れる
…と、潔子先輩が頭を撫でてくれた。


潔「…よしよし」

龍「あ！！！おい、香 お前！！潔子さんに撫でてもらうなんてずりーぞ！！！」

龍の発言を無視して撫で続ける潔子先輩。
そのすきに、スガ先輩が影山くんの方に近づく。


菅「──影山……“それ”じゃあ中学の時と同じだよ」