第3章 入部試合
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『ごめんなさい!潔子先輩ばっかりに…』
潔「いいの。早朝練習付き合ってたんでしょ?これくらい私がやるよ」
そう言って潔子先輩は笑う。
潔子先輩の笑顔を独り占めできてちょっとにやけちゃうわたし。
潔「あ、それでね、得点板の数字の部分が外れちゃって、違うの持ってきて欲しいんだけど」
『わかりました!』
パタパタと倉庫へ走っていく。
その間コートの中では中学がどーのこーの、トスがどーのこーの話をしてる。
『よいせっ…と』
適当によさそうなものを選んでガラガラと引いていく。
潔「ありがとう」
『わたしも得点やりますね!』
得点板に手を置いてコートに目をやる。