第14章 ネコ 対 ヒナガラス
1セット目を終えてみんながベンチに戻ってくる。
飲み物とタオルを用意して、一人一人に渡していく。
影「いちいち凹んでらんねーぞ!!!」
烏「絶対止められないスパイクなんかないんだ。迷うなよ」
日「うす!!」
『日向、一本取り返しておいで!!!』
わたしはドリンクを渡しながらそう言うと、日向は嬉しそうな顔をした。
日「香さん…!」
龍「そうだぜ、日向!次は決めたれ!!!」
日「…っはい!!!」
みんな水分補給して、コートに戻っていく。
わたしはベンチに座らず、スガ先輩の隣に立った。