第13章 合宿 最終日

みんなをいい表情にさせる大地先輩の言葉はすごいなぁって思った。
一言一言に重みがあって…
そう感じるのは大地先輩の人柄やバレーに対する真摯な姿勢などいろんな要素が詰まっているからで。

『大地先輩ってかっこいいなぁ…』

潔「ん？」

『…え？あ、声に出てました？』

潔「うん。何て言ったか聞き取れなかったけど…」

それを聞いてホッと息をつく。

『独り言なので、気にしないでください』

潔子先輩にそういうと“そう？”と言って視線を正面に移す。
わたしも同じように元に戻した。