第13章 合宿 最終日
武「彼はよく見てますね」
『そうですね。旭先輩には合宿ですごく助けてもらってる気がします』
武「助けてもらえるのは神山さんが一生懸命みんなのために頑張ってるからですよ」
『え…』
武「見えないところで頑張るあなただから、助けたくなるんです。がんばりましたね」
先生はそう言って肩をポンとたたく。
ツンと鼻の奥が痛くなる…
『せ、先生…まだ合宿終わってないので、またあとでそれ言ってもらってもいいですか?』
武「そうでした。じゃあまたあとで言いますね」
にっこり笑って、わたしも泣きそうなのを隠しながら笑った。