第13章 合宿 最終日
しっかり手を洗い、ご飯をおひつに移動させる。
『あちち…』
「手伝おうか?」
ふわあーっと欠伸をしてドアにもたれて立ってたのは旭先輩。
『あ、起こしちゃいました?』
旭「んー…昨日先生と話してんの聞いてさ。俺にもおにぎりくらいならできるんじゃないかって思って」
『ありがとうございます!すごくすごく助かります!…でも』
旭「でも?」
『試合あるし、体しんどくなりますよ?』
だって、まだ5時。
無理して起きてきたのは分かってる。
旭「部活サボってた分、合宿中も早く起きて何かしらしてたし大丈夫。だから手伝わせてほしい」