第12章 合宿4日目
『先生』
武「うん?どうしました?」
コソッと武田先生を呼び、ヒソヒソと話しかけた。
『確認なんですけどね、明日のお昼ってお弁当発注…』
武「!!!忘れてた!!!」
『じゃあ、いつものように握りますか?』
おにぎりを握るようなそぶりを見せると、キラキラした目で武田先生はわたしを見る。
武「え!いいんですか?!」
『朝イチで頑張ります!』
武「ありがとう…!僕は朝ごはん作ります!」
『お願いします!』
2人で握手を交わす。
その様子を見られてるとは知らず、わたしは家庭科室に炊飯器を取りに向かった。