第1章 はじまり
扉が閉まったことを確認したスガ先輩が口を開く。
菅「………なんかさー、あいつらにキツイんじゃねー?大地。特に影山ー」
龍「確かに、いつもより厳しいっスね、大地さん」
澤「………」
菅「何か特別な理由でもあんの?」
『なんとなく、わたしはわかるような…』
龍「え、何だよ?」
『んー。多分だよ?…日向くんがいるから…ですよね?』
そう言うとニカッと澤村先輩が笑った。
澤「あの2人…あいつら単体じゃ不完全だけど、才能を合わせたら……コンビネーションが使えたら、烏野は爆発的に進化する。」
先輩の目に光が灯る。
希望に満ちた光。
わたしは思わず身震いした。