第1章 はじまり
澤「…どうした?別に入部を認めないって言ってる訳じゃない。お前なら、他のポジションだって余裕だろ?」
影「俺は…俺は!!セッターです!!!」
『じゃあ…勝てばいいじゃん』
澤「影山は自分一人の力で勝てると思ったから勝負を挑んだんだろ」
日「えっ、おれは?!おれも勝負…え、え?!」
よくわかってない日向くんを見てわたしは思わず外に出る。
そして、日向くんの頭をヨシヨシなでた。
日「え、え…えー?」
『うんうん。日向くんも勝負するんだよねー。わかってるよ、わたしは』
日向くんは顔を赤くしながら、頭の上には?をたくさん浮かべている。
その様子を見て龍が吹き出した。
澤「─試合は土曜の午前…いいな。」
澤村先輩がチラッとわたしを見たので「もどりまーす」と返事をして体育館へ入り、扉を閉めた。