第9章 GW合宿スタート
『なかよしね、2人とも。』
笑うわたしを蛍はジロッと見る。
蛍「香さんって妹か弟いるイメージだった」
『残念!兄と姉ですー』
山「神山先輩って末っ子なんですね!しっかりしてるから意外!!」
『しっかり?そう見える??』
山「はい!お姉さんって感じです」
『…先輩だからじゃなくて?』
山「あれ…そうかも…?」
自分で言ってて混乱する山口くんが可愛くて思わず頭を撫でる。
『じゃあ、先輩だからってことにしとこう』
山「ー!!」
蛍「ふーん」
『よし、じゃあ体育館行こ!』
蛍は山口くんを少し冷たい目で見下ろしながら、静かにわたしと並んで歩き出す。