第7章 守護神とエース
帰り道、
スガ先輩と大地先輩と一緒になり、3人横に並んで歩いていると、ポンと頭に手を置かれる。
視線を上げるとそれはスガ先輩の手で。
菅「香、ありがとな。」
『?』
澤「へなちょこエースの背中押してくれたんだって?」
『え!』
菅「3年の階にきたろ?」
『行きましたけど…なんでそれを…!』
澤「3年の情報網なめんじゃないよ。すごかったんだぞ?“二年生の可愛い女子が東峰を呼び出したー”って!」
そう言って大地先輩が笑った。
『ええ?!そんな噂に?!』
菅「実はさ、旭に戻るよう説得してたんだけど、断られてて。たぶん香が呼び出したあとなのかな?たまたまなんだけど、俺も もっかい旭と話をしようと思って教室覗いたんだけどさ…何か思いつめたような顔してたから、話すのやめたんだ。」
『思いつめた顔…』
菅「うん。…俺は旭に戻るキッカケを。大地と香には戻ってからのフォローを…って何となくだけどそういう感じで考えててさ。」