第7章 守護神とエース
澤「秘密の特訓?」
『前に急いで帰ったとき、その秘密の特訓にお邪魔してきました!』
菅「どんなことしてたの?」
『…ブロックフォローです』
澤「!」
菅「ーーーーっそれって…!」
『…旭先輩のためじゃないですかね…』
わたしは夕を見つめる。
あの試合から夕はずっとやっていたらしい。
たくさん体に痣をつけて練習をしていた夕。
『今は“最強の囮”もいる。これからもっとスパイクが決まるはずなんです…ブロックされても、後ろには強い味方がたくさんいる。それを旭先輩にわかってもらいたい…!』
菅「そうだよな。今まで決まらなかったスパイクでもあの2人がいればきっと…!」
澤「…うん。武田先生が言ってた“化学変化”で俺たちはもっと変われる気がする」
わたしは大地先輩とスガ先輩を見て笑う。
2人も同じように笑ってみんなを眺めた。