第6章 威嚇祭り
武「澤村君が、“日向と影山は、今はバラバラだけど、ちゃんと力を合わせたらなにか…凄いことになる気がするんです”ってそんな風に言ってて、その時はよくわからなかったけど今日、わかった気がする。
バラバラだったらなんてことない、一人と、一人が、出会うことで化学変化を起こす」
わたしは静かに武田先生の言葉を聞いていた。
武「今、この瞬間もどこかで、世界を変えるような出会いが生まれていて、それは、遠い遠い国の何処かかもしれない。地球の裏側かもしれない。
もしかしたら…東の小さな島国の、北の片田舎の、ごく普通の高校の、ごく普通のバレーボール部かもしれない。
そんな出会いが、ここで…烏野であったんだと思った。
大袈裟とか言われるかもしれない。でも、信じないよりはずっといい。根拠なんかないけどきっと、これから、君らは強く、強くなるんだな」
わたしは武田先生の言葉がグッときて思わず目に涙が浮かぶ。
武「!はっ////ごめんっ!ちょっとポエミーだった?!引いた!?」
澤「いやいやいや、そんなことないです!あざす!!」
「「「「「アザーーース!!」」」」」