第6章 威嚇祭り
一緒に歩いて体育館へ向かってる途中、たくさんの視線が刺さる。
及川さんを見てみると、にこやかーに笑って女の子に手を振っていた。
…わたし、この人苦手かも……
徹「あ、香ちゃん」
とか思ってたら声をかけられてドキッとする。
『ーっはい?』
徹「キミ今彼氏はー?」
『へ…?いませんけど…?』
文脈がわからず思わず首を傾げると、及川さんは頬を緩めながらわたしの頭を撫でた。
徹「くぅー!!可愛すぎる!そうかーいないのかぁ。じゃあ及川さんが狙っちゃおっかなー?」
『狙わなくていいです』
わたしは撫でられてる手をグイッと押し返すと、また及川さんは頬を緩めた。