• テキストサイズ

短篇集

第2章 牛島若利とマネージャー





「あの日、苗字が
俺の代わりに泣いてくれていたのが
俺は凄く嬉しかった」



『……え』



私は


あの日
泣いていたのか

自分でも気付いていなかった…



「その時からだ。苗字の事で頭が一杯になったのは」


段々と
先輩の真剣さに毒されて

私の胸は
ドクドクと
荒れ出してきた



「苗字、もう一度言う。お前が好きだ」



『っ…!』




こんなにも端的で男らしい告白があるだろうか


私は今まで
先輩の事をそういう目で見たことは一度も無かった


けれど


この瞬間から
きっと私の心は




貴方に捉え続けられるんだ


/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp