第12章 次は世話焼きの……秀吉さん!
『秀吉さーーーーーーん!!!!』
タタタッ……!(走りながら)
秀吉『お、やっと来たか。て
廊下は走るもんじゃない! 俺はゆっくりでいいって…。』
ズルッ……!(足を滑らせ)
『わっ、あ、っと!!』
秀吉『ほーら、言わんこっちゃない。』
『こ、転ぶところだったぁ。』
間一髪で秀吉さんが支えてくれた。
割と俊敏?
『お、遅くなって申し訳ございませんっ!
正門か裏門か聞くのを忘れてしまって…!』
秀吉『そうか、俺も言うのを忘れていたからな。
気にするな。それより…』
廊下は走るところではない。そしてドジを踏みやすいなら
尚更、急ぎの用の時は走るな。と小突かれた。
『わ、承知致しました。
以後、気をつけたいと思います!』
秀吉『いや、思います!じゃなくて
気をつけます!だろう?』
『嫌です。
やりたいように悔いなくやりたいので! 』
秀吉『お前、そういうところ政宗に』
『そっくり!ですよね?』
秀吉さんに御先祖様に似てると言われて
嬉しかった。
秀吉『よし、じゃあ早速城下に行くか。』
『はいっ!』
無意識に朝日は俺の袖を握っていた。
なんだか、妹ができたみたいだ。