第11章 最初は政宗から?
蒼『朝日様、夕餉の刻になりました』
『ん?蒼ちゃん?』
蒼『はい、蒼でございます』
『もう夕餉なんだ、わかった。
教えに来てくれてありがとう!』
蒼『いいえ、侍女の務めですから』
そういって、蒼ちゃんは去っていった。
後ろから急に政宗が
政宗『もう夕餉か?』
と聞いてきた。それに僕は
『起きました?政宗さん』
と、答えた
他愛もない話をしていたが、政宗は眠くなり
柱に身体を預けて眠っていた
政宗『悪い、寝過ぎた』
『気にしませんよ。
横になって寝た方がよかったのではないですか?』
政宗『いや、それはいい。
暇だったか?』
『それほどでもないですよ。
ずっと、政宗さんの寝ている姿見てたので』
政宗『っ!
……忘れろ。』
『はい?』
政宗『わーすーれーろ!
今まで見てた俺の姿を!』
『嫌です、忘れません。』
政宗『いいからっ!』
顔を少し赤くしながら、僕に忘れろという政宗。
ちょっと、可愛いな
『仕方ないですね、忘れますよ。』
政宗『約束だからな』
『はーい』
そういってる僕だけど、一生忘れないよ?