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【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】

第13章  6th night【レイ・ブラックウェル】R-18



「ありがとな、レイア」

レイが頭をぽん、と撫でる。

「俺一人じゃできないことも、仲間とならやれる。かといってやっぱり俺はまだまだ強くならなきゃなんねーなって思ったけど」

昼間聞かせてくれたレイの言葉を思い出す。



『こんな当たり前を守るために、俺たちは戦い方を忘れちゃいけないと思ってる』



それがレイの全てなんだな、と改めて思う。
みんなを守りたいと願うレイの優しさなんだ、と。


「レイらしいね」

「んだよ、それ」


そう言って、頭をくしゃくしゃっと撫でられる。


「ちょっと、髪の毛ぐしゃぐしゃにな……あっ!」

そのまま肩を押され、ベッドに押し倒される。



「レイ……」


押し倒され覗き込まれる。
エメラルドの瞳が射抜くように見つめてくる。


「……傷つけちまった侘び、してもいい?」

「詫び……って…」


蟲惑的な笑みと共に唇が迫り、触れる寸前で止まる。


「体調悪いなら……これ以上しねぇけど?」

本当に、レイはいじわるだ。


そこまでされたら
身体は反応してしまう。


「……だ…大丈夫…」

「じゃあ……遠慮なく」

「レ……んんっ…」


返事を返さぬうちに唇が塞がれる。


舌が絡むその速度が、レイはとにかく優しい。



(レイって…ほんとに……)

キスがうまいなぁ…



「……ん…ぅ……」


「……ん、お前……何か、うまくなった?」

「え?」

心の中が読まれたような気がしてレイアは赤面する。


レイは赤くなったレイアの頬を撫でると
「……あの『美人』に毎日鍛えられてんだ…」

「そ、んな…っ」

少しヨナのことを思い出してしまう。


「……今、『美人』クイーンのこと、思い出したろ」

(もう…なんでことごとく心の中、読むかなぁ…)

何も言えず、目だけで抗議する。


レイはふっと笑いを一つ落とした後、真顔に戻ると


「なんか……妬けんだけど」

「え……ぁ……」


一瞬見せたレイの眼差しは
少し挑戦的な色をしていた。


かと思うと
耳に吐息を吹きかけられ、舌先でいたぶられる。


「あぁっ……レ…イ……っ」

快楽が電気のように走り抜ける。


「や……ぁ…」

「もっと……見せてくんない?…レイア」



「レイ…っ」


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