【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】
第11章 5th night【ゼロ】R-18
レイア side--------
突然の、ゼロからの言葉に
戸惑いがなかったかと言えば嘘になる。
しかしそれ以上に
ゼロから溢れ出る慈しみの思いは
痛すぎるほどに感じていた。
ヨナのことを愛している。
でも、それが
ゼロからの優しさを受け取らない理由にはならなかった。
『返還の指輪』が煌めくゼロの指先が
優しい手つきでレイアの服を剥がしてゆく。
ゼロ自身もシャツを脱ぎ落とし
薄暗い部屋に、ゼロの首筋に刻まれた紋様が浮かび上がるように照らされる。
無意識のうちにレイアは
その首筋にそっと触れた。
「………あの場所で生まれた証だ…」
ゼロは自嘲気味の笑みを落とす。
あの場所とはもちろん、魔法の塔のことだ。
昼間の話が、再び脳裏をよぎる。
……役立たず、出来損ない………
悲しい記憶を閉じ込めたその紋様を指で辿ると
愛おしさがこみ上げてくる。
この気持ちに
「同情」という陳腐な名前だけは
つけたくなかった。
「……レイア??」
レイアは体を起こすと
鍛え抜かれたゼロの体躯に腕を伸ばし、首筋に唇を寄せた。
「……っ」
僅かにゼロの身体が震える。
丁寧に、愛でるように
その首筋に口づけを落としていく。
ゼロの大きな手の平が
そんなレイアの頭をそっと撫でた。
「……過去に何があっても」
唇を離し、掠れた声で紡ぐ。
「今、ゼロは役立たずじゃない」
身体を離し、ゼロと向き合う。
顔を赤らめながら動揺したような顔を見せるゼロに
レイアはふんわり笑って額を重ねた。
「私にとっても、みんなにとっても、必要な人だよ」
僅かな沈黙の後
どちらからともなく
唇が重なり合った。
ゼロの中の熱が、行き場を失い溢れ出す。
絡み合う舌先が激しさを増していく。
水音を立てて離れたゼロの唇が
吐息混じりに首筋から鎖骨へと降りていく。
「………はっ…、ぁ………んんっ……」
敏感な部分に熱が触れ、自然と声がもれる。
「あっ……ゼロ……っ」
胸元に唇がきつく寄せられ、赤い花びらが鮮やかに散ってゆく。
白く豊かなレイアの胸に、浅黒いゼロの指が優しく這う。
揉みしだきながら、先端の果実に指先が触れていく。