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【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】

第11章 5th night【ゼロ】R-18




「ごめんね、ゼロ……いつも支えてもらってて、私から何もしてあげられなくて」

(何を言ってるんだレイアは…)

ゼロは頭の中が真っ白になる。


「ヨナの婚約者で…ヨナのことが大好きで……虫のいいことを言ってるっていうのはよく分かってる。それでも…」


レイアの、抱きしめる腕の力が強まる。



「……ゼロに支えられて、私、嬉しいって、いつも思ってた」




……大切に思う人に
こんなことを言われて



歯止めがきく男などいるのだろうか。




「……っ」

「わ…ゼ、ゼロ?!」


ゼロは立ち上がる拍子にレイアを抱きかかえた。

横抱きにしたレイアの紅潮した顔が間近に迫る。



「………」

黙ったまま、レイアの顔を見つめ
ゼロはゆっくりとベッドにレイアをおろす。


横たわるレイアの顔の横に手を突き
ゼロは覗き込んだ。


「……それでいい。俺はずっと、お前を支える」


「ゼロ…っ……んんっ…!」


掠れた声でそう告げて
すぐさま唇を奪う。



予想以上に熱を帯びたレイアの唇が
あっという間に境界線を曖昧にする。



「……ん……っ…う……」



傷つけまいとしながらも
いつもより欲深くなる自分を止める術が無い。



(今日だけ……今晩だけでいい……)

言わせて欲しい。



「……好きだ、レイア」


唇が離れ、吐息混じりにこぼれた言葉。


「今だけ……俺のものになって欲しい」


レイアの瞳が、驚きと共に見開かれる。
イエスともノーともつかないまま、黙ってレイアは見つめ返す。

熱を帯びた目線がゼロをまっすぐ見つめる。

かと思うと、レイアの細い指先がゼロの頬を包んだ。



指先で、口づけを促すように引き寄せられた。


「……ん…」


再び絡み合う舌先。

触れ合った肌が、火照りだしたお互いの体温を伝え合う。



(レイア……)



レイアからの、その口づけが

彼女自身からの答えであることを、ゼロは理解していた。




「ゼロ……」


濡れたレイアの唇が、妖艶に光る。


「いい……んだな…」



レイアの、あらわになった首筋に
唇を落としていった。


甘やかな声が
響いていく。

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